イホシロ窯について


創作箸置をつくる陶磁器工房「イホシロ窯」は、 緑豊かな町、岐阜県瑞浪市にある「気持ちと手」を大切に考えた「やきもの」を作る窯元です。

創業は1960年。開窯は2006年11月です。 マスターズクラフト(株)の社内工房として2007年にスタートし、現在は30数名の職人が日々可愛らしい箸置きを作っています。2020年4月にやっと窯名が決まりました。  

イホシロ窯は、漢字にすると【五百代窯】となります。五百代は、会社の所在地の古い字名です。また初代が創業した五嶋陶器の五と百代の組み合わせで縁起が良いことから、長く続く会社を想い命名しました。
 

気持ちと手を大切に

創業当初からの想いは、“心ときめく器づくりをめざして”です。 生まれ育った町を出て、ふと故郷に帰った時に偶然出会った中学時代の初恋の人。 忘れていた心のときめき。 そういった心のときめきを「やきもの」で表現することは極めて困難だとは思うも、何かそれに似たちょっとした心のときめきが感じられるようなものを陶磁器で作りたいと思いやってきました。

モノをデザインしたり、つくったりするときの気持ちはすごく大切です。
ちょっとした微妙な造作が可愛らしさや品質を決めます。

そして、大量生産や機械加工の方法はとらず、ひとつひとつ丁寧に作っています。
そのため、工房内では機械音でなく、心地よい音楽を聴きながら仕事をしています。  

 

箸置きについて

箸置きには食卓を大きく変える力があります。
そっと置いてある箸置きで、季節やもてなしの心が伝わってきますし、食卓での話題がはずむきっかけにもなります。
時には人の人生を変える魔法のアイテムにもなります。
そういったエピソードがある小さなやきものに「心ときめく」をキーワードにデザインし制作しています。
 
 

サスティナビリティを大切に

陶磁器産業は、土を千数百度で焼くためにエネルギーを多く使う産業です。
やきものを作りたい一方で、エネルギー消費には抵抗感があります。
一般的に焼成のためのエネルギーはガスや電気ですが、イホシロ窯ではこの矛盾する心情の解決策として太陽光発電設備を設置し、ほぼ100%太陽光エネルギーで焼いています(発電と受電で系統が違うため計算上)。
ある意味小さいやきものだからこそ出来ることです。